Thinking Time
選曲する⑥
It never looks like summer「それは全然夏らしくない」
前回ご紹介の曲よりさらに短い曲になりますが歌曲集の中では代表曲のようにも扱われています。
私がこの歌曲集に出会ったきっかけもこの曲です。
曲中に出てくる「Beeny」という場所。
インターネットで調べましたらイギリス、コーンウォール北部の海に近い谷にある集落の地名でした。
写真を見て、自分が行ったことのある場所でいうと「積丹」や「室蘭」の景色と似たように感じましたが、積丹の夏はThe夏で、夏には思えないなんてことはないイメージで、室蘭は集落というには都会すぎるので、留萌あたりに同じような雰囲気の場所があるのではないかと思っています。探してみたい！
リサイタルまでにそんな場所と出会えるか。
「この歌にぴったり！」という景色に出会うことも歌をやっていて良かったなと思う瞬間ですね。
音楽をやっていると世界が、
何人だとしても「人間」としての根底の共感を感じます。
時代や人種、文化を超えて共感できる今の自分に震えを覚えるのです。
わけがわからなくても、知識がなくても、
わたしの演奏から「感じて」頂けたら音楽家冥利に尽きるなぁと思っています。
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