Thinking Time
音楽と集中力①
元来わたしは集中力がある方だと思っていたのですが、
「本番に強くなる!演奏者の必勝メンタルトレーニング(ドン・グリーン著)」の中のテストによると、集中力は「高く、高いまま保つ持続力もある」が「すぐ散る」という結果が。
ん???
集中力が高くて高いまま持続できるのに、すぐ散るとは???
どゆこと?
そう思って自分の過去の本番を振り返ってみました。
結論から言うと、今までわたしはすごく散漫な思考状態の中で演奏していたことに気づきました!!
自分で意識があって、演奏中もまわりに気を配りながら演奏していることを「集中している」と思っていたのです。
でもそんな状態で何かミスがあったとき、カバーリングできていたかというと全然だったんです。
それをただの実力不足と思ってました。
そこまで多くはない回数ではありますが、上記とは違って自他ともに認める、と言うとおこがましいですけれど、好演しているときの自分の思考を思い出してみました。
思い出せませんでした。
なぜかというと、わたしは音楽に入り込んでいて、
まわりの様子など何も感じてないからです。
好演しているときは、あっというまに演奏が終わっているのです。
演奏することにフォーカスしていて(いわゆるゾーンに入る)、
誰がどんな顔していたとかは覚えていないのです。
その時別世界に飛んでいるような状態になっています。
初ソロに選ばれ歌った小学生のときと同じ状態です。
千人位以上いる体育館に、ステージにいるわたしとたった一人だけスポットライトが当たったかのようにわたしの視界に入っていたおばあちゃん(わたしの祖母ではありません)、
そのおばあちゃんに訴えるように歌えば、おばあちゃんは涙してました。
あのとき、あのおばあちゃんはわたしの音楽でした。
それがわたしには出来ていたのに、
大人になってからの本番はこのキメの音の出来だとか、どれだけ音を伸ばせるか、
どれだけ大きく出せるか、、、など技術披露会になっていたのです。
技術披露会ですから、当然お客さんのリアクションが気になりますよね。
リアクションを見るために演奏中に良いリアクションをしている方を探したり、
そのリアクションに一喜一憂したり、、、
そこにもはやわたしの音楽はなかったのでした。
それがわかった時、衝撃でしたが面白く感じました。
あの小学生のわたしが発揮した集中力の使い方を思い出せば、
また使えればすごく楽しいに違いない!!!!!!!と
となれば善は急げ!なんでもチャレンジ!
次回は実際にどうやって集中力を戻していくか、実践していきます!
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