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Thinking Time

暗譜する

今年は膨大な量の譜読みに追われています。
音程自体は入っているんですけど深めようと思えば音楽は無限です。
秋に演奏するブラームス作品は現在から約150年前の作品なわけですよね。
改めて考えると150年も残っているものってすごいことです。

邦楽も体力のある(という言い方をわたしはよくします)ものは、
時代を超えて歌い継がれていきます。
いつかの未来にはこの流行り歌も「クラシック」と呼ばれているかもしれませんね。

ボイストレーナーをやりだして意外だったことは、
流行りの歌はあまりレッスン曲で取り上げられないこと!(0ではないし、令和popsもたくさんありますが)
歌謡曲でも昭和、平成の曲でも、
大体みなさんが「歌いこなしたい!」と思われる歌って決まってくるんですよね。
毎年1度はレッスンする曲がわたしの中で「体力ある歌」です(笑)
世界中にある膨大な曲数の中で、一度切りで終わる歌もたくさんあります(というかそっちの方が多い)
2回、3回目と違う生徒さんが思い出したように課題に選ばれるのと、
大袈裟にいうなれば「諸行無常」みを感じます(笑)

さて、「暗譜する」のテーマで書いていきます。

覚えるために「ひたすら歌う(練習する)」をしがちですよね・・・。
しかも「通して歌う」、これとてもやりがち。

でもこれ「覚えた」って言わないんです。

わたしの息子は2人いますが、
学校からの朗読課題を家でやったときの違いを話します。

長男は他人のことが気にならないマイペースタイプ
朗読は発音も綺麗にスラスラ読める子でした。
最終的には感情を込めて読めるようになっていましたが、
朗読したことから質問をすると、答えに詰まっていました。

次男は負けず嫌いで他人のことが気になるタイプ
朗読は辿々しく(今もですが)アクセントもおかしい。
これからもう少し上手くなるとは思いますが、
長男にしたのと同じように朗読内容について質問すると彼はすぐ答えることが出来ます。

では、この「朗読文」を覚えた(理解した)のはどちらでしょうか?

答えは次男です。
最初からスラスラ読めたとしても真に理解したことにはならないんです。
案の定長男は早くて数日後には内容自体を忘れ(記憶喪失なのか!というほど!すっかり忘れるのが面白かったです、笑)、
次男は1年経っても大まかな内容を覚えていました。

暗譜をする際に、気をつけなければならないことは、
すぐ上手く演奏が出来なくたって良いということです。
それよりも内容の流れ、フレーズ、コード進行、歌であれば歌詞の起承転結、リズムの違い、
どこを繰り返してどこから変化が生まれているのか、そういった一つずつを引っかかっていくということなんじゃないでしょうか?

引っかかる数があるほど意識することが増えて、体に、頭に入らざるを得なくなってきます。

暗譜するときにその点も注意されて、工夫してみてください。
あなただけの良い方法が絶対ありますからね。

ところで長男の名誉のために(笑)補足しますが、
彼はこういった自分の悪癖を踏まえ、克服し、
今は学年首位を維持して毎日勉強を頑張っています(えらい!)

彼もピアノをやっていましたし習っていた最後には暗譜でソナタの全楽章を15分ほど弾いていましたから、
ポテンシャルは十分あるわけですよね。

わたしはこの間3分にも満たない曲を1時間かけて暗譜しました(笑)

覚える、
ある意味ではプレッシャーがあることですがぜひみなさんチャレンジしてみてください!



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